ライロアンデで混沌魔龍 カオス・ルーラー
今回は、ライズ・オブ・ザ・デュエリストで登場した『混沌魔龍カオス・ルーラー』とアンデット族との高いシナジーについて語っていきます。
情報公開から少し時期は遅れましたが、デッキを回してみた実際の使用感を交えながらカオス・ルーラーの強さが伝われば良いなと思い記事にしました。
試験的に使用したデッキの参考レシピを載せておりますので、どうか最後までお付き合いください。サイドデッキは考えておらず、大会のセオリーと異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。
何かご質問等があればコメントやツイッターにて答えれます。よろしくお願いします。
混沌魔龍 カオス・ルーラー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
目次
アンデット族と相性が良い3点
- デッキトップ5枚を墓地肥やし
①の効果でデッキの上から5枚のカードを墓地に送れます。ランダムですが墓地肥やし能力としては優秀ですね。さらに、墓地に落とすカードの中から光か闇属性モンスターを1枚手札に加えることができます。シンクロ(S)召喚の損失を抑えることができ、ランダムですが墓地に落ちるカードによって今後の展開を後押ししてくれるでしょう。
アンデット族モンスターは墓地で発動する効果や墓地蘇生に長けた種族です。そして、闇属性モンスターが大半を占めるので、手札に加える機会が多いと思います。手札に加える効果は任意なので、そのまま墓地に送ることもできます。これらの特徴がカオス・ルーラーの①の効果と非常にかみ合っていると思います。
- レベル8Sモンスター
アンデシンクロというデッキタイプが存在するくらいにS召喚と縁があるアンデット族デッキですが、レベル8Sモンスターは「不知火の隠者」1枚でS召喚することができます。メインデッキを変にいじることなく、EXに採用するだけで強力な墓地肥やし効果が使えるというわけです。
昔から知られているコンボで簡単にカオス・ルーラーのS召喚が狙えます。
また、すでに前のターンで墓地に送られた妖刀‐不知火があれば、隠者を墓地に送ってレベル8S召喚まで行えます。今は使われていることが少ないですが、ゾンビキャリア+ゾンビ・マスターのコンボでも手軽にS召喚することができます。
このように、アンデット族デッキにおいてカオス・ルーラーのS召喚方法は多く出しやすいイメージがあります。
- 墓地から自己蘇生
②の効果で 墓地の光と闇属性モンスターを1体ずつ除外することによって自己再生します。下級アンデット族モンスターに足りない打点を継続的に補え、リンクやエクシーズ(X)素材などに利用することができます。アンデット族の高い展開力にさらに上乗せすることができ、盤面を制圧しやすくしてくれます。
カオス・ルーラーはドラゴン族なので、アンデット族の種族サポートを受けられずユニゾンビなどの縛りによってS召喚しにくいです。しかし、アンデットワールドで種族を変更すれば、カオス・ルーラーの効果を殺すことなく様々なサポートの恩恵を受けるようになり攻撃宣言ができるようになります。アンデットワールドは属性を変えることがないので、墓地蘇生効果を問題なく発動することができます。
活用例
- 墓地アドバンテージを大量に獲得
馬頭鬼やゾンビキャリアなどの墓地発動モンスターを多く採用しデッキから墓地に送られやすくします。この2種類は名称ターンに1度発動の制限がないのでとくにオススメです。
死界のバンシーはデッキからアンデットワールドを発動できるので、カオス・ルーラーのアンデット族サポートを受けれるようにでき、ユニゾンビによる攻撃不可制限を解くことができます。
- リンクやランク8X素材
自己蘇生効果によってリンクやX素材の損失を消すことができます。②の効果を使ったカオス・ルーラーがフィールドから離れるときゲームから除外されてしまいますが、X素材にすれば再び墓地に送られるので、カオス・ルーラーを何度でも蘇らせることが可能です。
カオス・ルーラーは元々の攻撃力が3000あり戦闘に十分な性能ですが、リンク素材2体分になることができます。頭の片隅に置いておけば戦略の幅が広がると思います。
ランク8Xモンスターには闇属性に「No. 22 不乱健」や、光属性に「No. 38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」など優秀なモンスターがいるので、それらと組み合わせると面白い展開ができるかもしれません。
参考デッキレシピ
デッキ名:【酒吞ライロ】
カードの詳細については、こちらでカード画像をクリックすると手軽に確認できます。
酒吞童子の効果で除外ゾーンのアンデット族モンスターをデッキトップに置く効果を活用したデッキです。
馬頭鬼で蘇生した酒呑童子の効果により、デッキトップに馬頭鬼を置きます。その後、カオス・ルーラーなどのデッキトップからカードを墓地に送る効果を持つカードを使用し、馬頭鬼を再び墓地に送ります。
名称ターン1制限がないので、酒呑童子と馬頭鬼の効果を何度も使い回し大量展開します。
また、カオス・ルーラーの墓地蘇生効果で光属性モンスターが必要となるので、墓地肥やし性能が高いライトロードテーマと組み合わせました。
このデッキの主要な動きとしては、初動で隠者やユニゾンビによって酒吞童子と馬頭鬼を揃えていきます。そして、星見獣ガリスや光の援軍によってデッキトップの馬頭鬼を落とし、カオス・ルーラーやアカシック・マジシャン、ライトロード・セイントミネルバなどを展開していきます。墓地落ちは運試しって感じで楽しいですが、安定性は5割といった感じです。墓地肥やし効果によって2枚目の酒吞童子と馬頭鬼を落としていきます。
カオス・ルーラーやライトロード・セイントミネルバなどによって墓地に送られたカードと手札による更なる展開からリンクやX召喚を重ねていき、最終的に素材3体以上アポロウーサ+ライトニングマスターを立てることを目指します。
展開の途中で、アカシック・マジシャンやスカルデッドで「異次元からの埋葬」を手札に加えていき、除外ゾーンの馬頭鬼を戻していきます。アカシック・マジシャンの効果で宣言するカード名は異次元からの埋葬一択ですね。1枚で3枚までの馬頭鬼を墓地に戻せるので、アンデット族モンスターをたくさん蘇らせて一気に勝負を決めにいけます。
馬頭鬼3枚を墓地に戻せたとき脳内アドレナリンが ブワッと発生しますね。
いかがだったでしょうか?
混沌魔龍カオス・ルーラーとアンデット族がかなり相性良いことがわかっていただけたかと思います。EXデッキにカオス・ルーラー入れてより良い墓地肥やしライフを送りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【高貴なる輝き】黄金卿エルドリッチサフィラ
今回は、エルドリッチを混ぜた竜姫神サフィラデッキを紹介します。
新規アンデット族モンスターであるエルドリッチが光属性であり、手札から捨てて発動する効果がサフィラと相性良いと思い構築に至りました。
エルドリッチの混ぜもの構築に興味ある方や、サフィラって何?と気になっている方に、楽しく読んでもらえるとありがたいです。
構築してから日がまだ浅いので、改良点があると思います。また、サイドチェンジ無しなので、大会のセオリーと異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。
何かご質問等があればコメントやツイッターにて答えれます。よろしくお願いします。
目次
デッキ内容
まずは、主要なカードと投入理由を説明します。カードの詳細については、こちらでカード画像をクリックすると手軽に確認できます。
☆メイン40
- 竜姫神サフィラ
儀式召喚したターン、および、手札・デッキから光属性モンスターが墓地に送られたターンのエンドフェイズに手札補充か相手のハンデスが行えるエースモンスターです。
手札補充はデッキからドローするだけでなく、手札から墓地に送られたカードを1枚回収することもできます。要するに、エフェクト・ヴェーラー、オネストや幽鬼うさぎなどの誘発カードがノーコストで打てます。この効果にエルドリッチも含まれるので、既に使ったエルドリッチの除去効果を次のターンに再び使うことができます。儀式召喚する手間はありますが、出せれば強力なエンジンとなります。
儀式召喚の手間を軽減するために、今回は宣告者の神巫を採用しています。後述しますが、竜姫神サフィラは宣告者の神巫と非常に相性が良いためオススメです。採用枚数は2枚にしています。サーチ手段が豊富であり、サフィラ単体で手札に来るとどうしても使い道に困るという理由から2枚に抑えています。
- 黄金卿エルドリッチ
このデッキの第2のエースモンスターにして、フィニッシャーです。サフィラに足りない打点や除去を補ってくれ、サフィラの儀式やリンクなどの素材になってくれます。また、手札の起動効果はサフィラの効果起動のトリガーになります。除去効果と特殊召喚に魔法罠をコストにする必要がありますが、このデッキではそれほどコストに困ることがありません。コストは主にエルドリクシルや黄金郷、リチューアル・チャーチなどを使いましょう。
1度墓地に送られれば何度でも蘇るので、採用枚数は1枚でも良いと思います。墓穴の使命者などで除外されてしまうとデッキパワーが一気に落ちるので、今回は2枚に増やしています。
- 宣告者の神巫、サイバー・エッグ・エンジェル
このデッキの重要展開札です。宣告者の神巫はEXデッキの虹光の宣告者を落とすことで、レベルが6に上がり儀式パーツをサーチできます。また儀式素材のためにリリースされると、デッキからサイバー・エッグ・エンジェルを特殊召喚できます。サイバー・エッグ・エンジェルの効果でリチューアル・チャーチを持ってくれば、更なるサーチや展開ができます。
サーチする魔法はサフィラの儀式に必要であり、エルドリッチの効果コストに利用できるので、どちらも3枚投入しました。宣告者の神巫はチューナーなので、ハリファイバーによってデッキからリクルートできます。
- エフェクト・ヴェーラー、オネスト、幽鬼うさぎ
光属性の手札誘発なので、サフィラの効果の起動トリガーになります。それぞれ役割が異なりますが、これらが墓地にそろっていれば状況に応じてサフィラによって回収できるので、腐ることはほぼありません。
採用の配分は、モンスター効果の無効を重点に置きエフェクト・ヴェーラーを3枚、宣告者の神巫によっていつでも墓地に送れるためオネストを1枚、ハリファイバーによってリクルートできるため幽鬼うさぎを2枚となっています。これら配分は好みに調整すると良いと思います。他にも光属性の手札誘発は存在するので、入れ替えてみても良いと思います。
- 祝祷の聖歌
サフィラの降臨に加え、サフィラの破壊の肩代わりになります。儀式の下準備やリチューアル・チャーチ、エルドリッチとの関係上、3枚採用しています。ΩがS召喚できれば、真っ先に除外ゾーンから墓地に戻したいカードです。
- 祝福の教会ーリチューアル・チャーチ
手札の魔法カードをサフィラや祝祷の聖歌に換えられる優秀なフィールド魔法です。そして、墓地の天使族モンスターを蘇生できる展開手段でもあります。主な蘇生対象は宣告者の神巫とサイバー・エッグ・エンジェルです。蘇生した宣告者の神巫の効果でデッキから天使族マンスターを墓地に送りサフィラの効果を起動させたり、サイバー・エッグ・エンジェルの効果でリチューアル・チャーチをサーチしてエルドリッチのコストを補充したり、色々なことに役立ちます。黒き覚醒のエルドリクシルを墓地に送って儀式パーツを持ってくれば、黒き覚醒のエルドリクシルの除外効果をすぐに使うことができます。
- 呪われしエルドランド、黒き覚醒のエルドリクシル
エルドリッチへのアクセス手段です。リチューアル・チャーチによって儀式パーツに変換できるので、これら2種類は3枚ずつ採用しています。呪われしエルドランドはエルドリッチをサーチしつつ、エルドリッチの蘇生効果で墓地に送れば黄金郷罠を墓地に送れます。
- 黄金郷罠、紅き血染めのエルドリクシル
エルドリッチのサポートカードですが、サフィラとシナジーが見込めないので、少ない採用枚数に留めています。
永久に輝けし黄金郷はサフィラの維持に貢献します。発動条件が厳しいため1枚だけの採用です。エルドランドやエルドリクシル魔法罠で持ってこれるので、1枚で機能すると思います。
コンキスタドールとワッケーロはレベル5の光属性モンスターなのでリンクやS、X素材に使います。エルドリクシルでデッキからセットできるので合計3枚採用です。このデッキにおいて、コンキスタドールとワッケーロの追加効果を発動する機会があまりないので、複数枚積む必要がないと判断しました。とは言え、コンキスタドールとワッケーロはエルドリクシルによってデッキからセットできるので、永久を含め状況に合わせて選んでいけるようにしました。
紅き血染めのエルドリクシルはエルドリッチへのアクセス手段として優秀です。サフィラを儀式召喚したターンのエンドフェイズに、ドロー効果によってコンキスタドールやワッケーロを捨てれば、そのまま墓地効果を使い紅き血染めのエルドリクシルをセットすることができます。返しのターンにエルドリッチを蘇生しつつ紅きの効果で黄金郷罠をセットできれば、サフィラと合わせて強固な布陣を構えることができます。罠カードでありリチューアル・チャーチとシナジーがないため2枚だけの採用にしています。
☆エクストラ15
- 虹光の宣告者
宣告者の神巫によって墓地に送ると儀式パーツをサーチでき、神巫とサイバー・エッグ・エンジェルでS召喚できます。これらの役割を発揮させるため3枚採用しています。
展開例
初動でサフィラを立てる理想の動きです。
例)宣告者の神巫+儀式の下準備(竜姫神サフィラor祝祷の聖歌+魔法カード)
- 儀式の下準備で竜姫神サフィラと祝祷の聖歌を加える
- 宣告者の神巫を召喚し、EXデッキから虹光の宣告者を持ちに送る
- 祝祷の聖歌をサーチし発動 神巫をリリースしサフィラを降臨
- 宣告者の神巫の効果でデッキからサイバー・エッグ・エンジェルss
- サイバー・エッグ・エンジェルでリチューアル・チャーチをサーチ
- リチューアル・チャーチの効果で、儀式の下準備と祝祷の聖歌をデッキに戻し神巫を蘇生
- 神巫とサイバー・エッグ・エンジェルで虹光の宣告者をS召喚
- エンドフェイズにサフィラの効果で手札補充かハンデス
サフィラによる制圧+虹光の宣告者の効果無効の盤面を少ない手札で建築できます。サフィラのハンデス効果でモンスターを捨てれた場合、虹光によって除外できることがポイントです。ただし、サフィラのデッキから2枚ドローして1枚捨てる効果でも除外されてしまうので注意してください。エルドリクシル魔法罠や黄金郷は除外されないので、エルドリクシル魔法罠や黄金郷を捨てるために、そして、ヴェーラーなどの手札誘発を引くためにもサフィラのドロー効果を優先して使っていきましょう。
あとは、手札のほかのカードによって展開が変わってきます。エルドランドを持っていれば、エルドリッチをサーチし返しのターンに備えます。黒き覚醒や黄金郷罠を持っていれば、サフィラの手札交換効果で墓地に送り積極的に墓地効果を使っていきます。
プレイング
序盤はサフィラの儀式召喚を狙っていきます。
宣告者の神巫があれば少ない手札消費でサフィラを儀式召喚できます。エルドリッチ関連のカードが多い場合は黄金郷罠で相手の攻撃を耐えつつ儀式パーツが来るのを待ちます。
中盤以降は、サフィラの回収効果とエルドリッチやリチューアル・チャーチの蘇生を駆使してリンクやS召喚など展開していきます。3500打点のエルドリッチでビートし続けても強いです。EX含めて除去手段の種類が多いので直接攻撃しやすく、容易にライフを削れると思います。
サフィラの戦線維持にエフェクト・ヴェーラーやオネストが必要になってくるので、手札補充効果を積極的に使っていきます。ドロー効果で墓地に送るカードがエルドリッチ関連のカードなら無駄がありません。
サフィラの盤面を維持しつつエルドリッチ達で殴っていき、相手のライフを0にすることが最終目標です。サフィラを維持できなくても、リチューアル・チャーチと宣告者の神巫のおかげで再びサフィラを儀式召喚してリカバリーできます。また、エルドリッチが墓地にいれば、エルドリクシルや黄金郷罠はもちろん、儀式魔法やリチューアル・チャーチをコストにすることで、何度でも蘇生し戦線を維持できます。しつこく妨害盤面を建築し、相手のリソースを枯らしてから止めを刺していきましょう。
サフィラの強化案(おまけ)
サフィラの起動トリガーとエルドリクシル魔法罠を墓地に送れるカードをオススメします。
「ライトロード」はサフィラと相性の良いカテゴリとして昔から使われており、エルドリッチとも相性が良いです。光の援軍は召喚権を使わずに墓地を肥やせます。リチューアル・チャーチの天使族蘇生効果のための魔法カードのかさましのためにも有用です。
天使族の中で、エルドリクシル魔法罠や黄金郷罠を墓地に送れるワルキューレ・セクストとフュンフトのセットを入れても良いと思います。宣告者の神巫のリクルートやリチューアル・チャーチの蘇生に対応しています。効果発動に成功すれば、大幅なアドバンテージを稼げます。セクストを特殊召喚しデッキからフュンフトをリクルートすれば、エルドリクシルを墓地に送りつつ素材が2体揃うのでハイパースターやマスカレーナなどのリンク展開の足掛かりになります。
以上で終わります。
長文を読んでくださり、ありがとうございました。
【新ルール対応】大捕り物ヴァンパイア
今回はフリーで長く愛用しているヴァンパイアデッキを紹介します。
普段、コントロール色が強いヴァンパイアをフリーで使っていて、非常に気に入っています。自分の中でしっくりくるまで試行錯誤して、2年半ぐらい使い続けてこのタイプに落ち着きました。
今回の記事紹介にあたった理由は、4月からの新ルールへの変更に伴ってテーマが強化されたからです。
リンク召喚を経由しなくても、シンクロ(S)やエクシーズ(X)モンスターを展開できるようになるわけです。その恩恵がヴァンパイアデッキにも受けられるようになります。
サイドチェンジ無しなので、大会のセオリーと異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。
何かご質問等があればコメントやツイッターにて答えれます。よろしくお願いします。
目次
デッキ内容
まずは、主要なカードと投入理由を紹介します。 カードの詳細については、こちらでカード画像をクリックすると手軽に確認できます。
☆メイン40
- 不知火の隠者、ユニゾンビ、馬頭鬼
このデッキの重要初動札です。ヴァンパイア・サッカー、ハリファイバーやΩにアクセスできるので、3枚投入です。馬頭鬼はゲームが長引くとジリ貧になってしまうので3枚です。ユニゾンビは墓地へ送るモンスターの種類が多いので、後引きでも腐りにくいです。
- ヴァンパイアの使い魔、ヴァンパイアの眷属
ヴァンパイアの必要カードをサーチできます。下級ヴァンパイアを3枚ずつ投入することによってデッキの安定性を上げました。使い魔はヴァンパイア・サッカーのドローエンジンのために、眷属はヴァンパイアの支配をサーチするために、どれも重要な役割を持っています。また、使い魔はこのデッキにおいてトリシューラの貴重なS素材です。
- ヴァンパイア・フロイライン、ヴァンパイア・スカ―ジレット
馬頭鬼や下級ヴァンパイア以外の展開手段になります。フロイラインは特殊召喚効果持ちであることと、戦闘破壊性能が優秀なので3枚投入してます(2枚にして他のカードに枠をさいても良いと思います)。スカ―ジレットは墓地蘇生効果から更なる展開に繋げれます。スカ―ジレットは蘇生効果+戦闘破壊で素材3体分になれるので、わりと重宝してます。スカ―ジレットは1枚でも良いですが、スカ―ジレット効果で他のスカ―ジレットを蘇生しランク6になれるので、2枚投入しなければ入れる意味がないと思います。
- 牛頭鬼、ゾンビキャリア
このデッキの潤滑剤です。それぞれ1枚投入で抑えています。手札にモンスターが溜まっているとき、牛頭鬼の手札からのss効果が役に立ちます。とくに、上級ヴァンパイアをリリース無しで召喚できることが評価高いです。ゾンビキャリアはレベル6と8のSモンスターを出しやすくしてくれます。牛頭鬼+ゾンビキャリアで獣神ヴァルカンを手軽に出せます。また、ゾンビキャリアは眷属や増Gとマネキンキャットにエクシーズでき、デッキからヴァンパイアや他のアンデット族モンスターにアクセスできるギミックを持っています。
- 異次元からの埋葬
長期戦を見越して、除外ゾーンの再利用のために1枚入れています。墓穴で除外されることもあるので、最近事故した経験はありません。
- 大捕り物
このデッキの核となるカードなので3枚です。相手モンスターをいただき、リンクやX素材にします。獣神ヴァルカンで再利用でき、返しの盤面処理を行いながら制圧に転じれます。精神操作と違って、先行のヴァンパイア・サッカー盤面を守ることを優先してます。
- ヴァンパイアの支配、ヴァンパイア・アウェイク
ヴァンパイアの魔法罠は色々ありますが、この2種類と領域1枚だけに絞ってます。支配は万能無効罠であり、使い魔や眷属のコストになるため3枚あっても問題ありません。素引きの場合、ヴァンパイア・サッカーを立てれば腐ることないでしょう。アウェイクは支配と同様に腐りにくく、支配と違って単体で機能するカードです。必要な場面に応じてスカージレットやフロイラインをデッキからssすることができます。カード名ターン1制限なので、初手で被らないようにするために2枚で良いと思います。この構築では3枚目を入れずに召喚権を増やせる領域にしています。
☆エクストラ15
- ヴァンパイ・サッカー
このデッキにおける手札補充要員です。先行で立てて守り切ることでゲームを有利に進めれます。また、スカージレットのリリース素材の確保やアストラムのリンク素材になれることも、このデッキにおいてグッドポイントです。もし破壊されても、馬頭鬼やスカージレットによって蘇生できるので、1枚でも機能すると思います。また、手札にヴァンパイアモンスターがいなくても、ヴァンパイアの支配の発動条件を満たしやすくしてくれるカードでもあります。
- ヴァンパイア・シェリダン
コントロールを奪った相手モンスターを素材にX召喚できるヴァンパイアの切り札です。素の打点が高く除去効果持ちで優秀です。枠の都合上1枚しか入れられませんでしたが、2枚以上入れても活躍すると思います。
- 獣神ヴァルカン
大捕り物を再利用し、かつレベル6のSモンスターなので、ある意味中盤の起点になるカードです。ユニゾンビ+眷属やレベル4アンデ+ゾンキャリで簡単に出せます。
展開方法
初動に色々なパターンがありますが、中でもヴァンパイアらしい展開例を紹介します。
例1)ユニゾンビ+使い魔(馬頭鬼)+ヴァンパイアカード
- ユニゾンビを通常召喚し、手札の使い魔とデッキの馬頭鬼を墓地に送る
- 馬頭鬼の効果で使い魔を蘇生
- 使い魔の効果で眷属をサーチ
- ユニゾンビと使い魔でサッカーをリンク召喚する
- 使い魔の効果で手札の眷属を捨てて自己蘇生(サッカーで1ドロー)
- 眷属の効果でヴァンパイアカードを捨てて自己蘇生し、効果で支配をサーチ
- 使い魔と眷属でマスカレーナをリンク召喚し、支配をセット
これで、支配によって何でも無効にできますし、マスカレーナ効果をつかえばユニコーンによる妨害盤面ができあがります。アストラムを出せれば、なお強固です。
支配の代わりにアウェイクをサーチして、相手ターンにスカ―ジレットを特殊召喚すれば、墓地のヴァンパイアモンスターを蘇生しつつ1ドローが狙えます。
ヴァンパイアサッカーを維持でも守りたいのであれば、使い魔をリンクリボーにしても大丈夫です。とくに、他の手札が増Gや大捕り物など妨害札で固まっている場合に強力です。
例2)ユニゾンビ+眷属(馬頭鬼)
相手ターンにトリシューラを出すルートです。
- ユニゾンビを通常召喚し、手札の眷属とデッキの馬頭鬼を墓地に送る
- 馬頭鬼の効果で眷属を蘇生し、眷属の効果でアウェイクをサーチ
- 眷属とユニゾンビでハリファイバーをリンク召喚しチューナーss
- アウェイクをセットし、ターンを回す
- 相手ターン、ハリファイバーの効果でシューティングライザーをS召喚し、効果でスカ―ジレットを送る
- アウェイクを発動しデッキからスカ―ジレットss
- スカ―ジレットの効果で墓地の眷属を蘇生し、眷属の効果でヴァンパイア魔法罠サーチ
- ライザーとスカ―ジレットと眷属でトリシューラ
相手ターンにトリシューラを繰り出せば、相手の戦略をコントロールするまでもなくズタボロにできます。他に展開手段があれば、ハリファイバーで出したゾンキャリと素材にでき、サッカーでドローを狙いにいけます。
ハリファイバーとライザーの効果を組み合わせてデッキ内容を変えていけば、展開手段が何通りもありそうですね。エクストラのSチューナーのバリエーションを増やして、相手ターンにできることを増やすということです。グリオンガンドやフェニキシオンなど、お好みのモンスターを選んで組み替えると良いと思います。
対面のデッキが判明していないなら、例1のほうが展開の難易度が低く安定性がありますが、例2のほうが破壊力抜群です。
例2はコントロールした後の中盤以降にすると、相手の墓地やフィールドのレパートリーが限られるので効果的だと思います。
プレイング
上記で書いた初動展開札があれば、迷いなくサッカーやハリファイバーを立てましょう。
サッカーやハリファイバーが立てれない場合、使い魔や眷属のサーチによって手札を整えていきます。
大捕り物はサーチが効かないので、サッカーのドロー効果を積極的に使っていきます。
中盤以降は、SやXモンスターによって相手の盤面を削りにいき、相手を消耗させていきましょう。
墓地が肥えているアンデット族に不可能はありません。馬頭鬼やスカ―ジレットでシェリダンやフロイラインなどを蘇生しビートしていきます。
大捕り物や支配を使う以上、相手のデッキのマストカウンターを見極める必要があります。使っていくことでマストカウンターを見極める目が養われると思います。根気強く使っていきましょう。
ヴァンパイアの構築案(おまけ)
最後に、今回紹介したデッキタイプと異なるタイプを紹介して終わります。
こちらのブログにて大会で優勝結果を残したヴァンパイアデッキのレシピが何種類か載っています。2018年頃の環境の優勝報告ですが、興味があればのぞいてみてください。
↓
【ヴァンパイア デッキ】大会優勝デッキレシピまとめ | 回し方,採用カードも - きりぶろ! - 遊戯王カードの最新情報まとめブログ
結果報告やデッキレシピだけでなく、各カードの解説と考察が載っており、かなりボリュームがあって良いページです。
以上で終わります。
長文を読んでくださり、ありがとうございました。
唸れ徒花!グローアップブルーム!
今回は、アンデット族デッキのキーパーツの1つである、グローアップ・ブルームの重要性について考察しました。
このタイミングでブルームを取り上げた理由は、遊戯王OCGのアンデット族強化の流れがEXモンスターではなくメインモンスターに寄る傾向にあるからです。ありがたいことに度々新規カードをもらっているものの、効果の発動後アンデット族モンスターしか特殊召喚できなったり、高レベルの効果モンスターであったり、色々な縛りがあるカードばかりです。しかし、これらの新規カードはブルームの効果とかみ合う効果が多く、アンデット族におけるブルーム自体の汎用性が徐々に広がってきていると考えられます。
ここでブルームの重要なところは、サーチ範囲が広くなる一方で、特殊召喚のキツイ縛りがあるところです。このまま上級アンデット族の新規カードを貰い続けると、今後の収録カードや制限改定によってブルームの強さが変わる可能性があります。現状、ブルームは今期のアンデット族デッキでかなり活躍しています。変動するカードプールの中で、デッキ構築の見直しのために、この記事を参考にしてもらえれば嬉しいです。さっそく、ブルームの扱いをおさらいしていきましょう。
- 安定した展開の要
星5以上のアンデット族をサーチまたは特殊召喚できる効果は、アンデット族デッキの安定した動きを支えてくれます。また、ブルームは星1闇属性チューナーという性質から、他のアンデット族モンスターよりもサポートカードに恵まれている部類です。たとえブルームがデッキに埋まっていたとしても、簡単にアクセスしやすいと思います。
ブルームのサポートで、手軽なデッキからのアクセス手段を下記に挙げました。
- モンスター:ユニゾンビ、不知火の隠者、牛頭鬼、堕ち武者、ゴブリンゾンビ、ピラミッドタートル、 終末の騎士、ダーク・グレファー、マスマティシャン、水晶機巧ーハリファイバー、ユニオン・キャリア―、アドヴェンデット・セイヴァー、シューティング・ライザー・ドラゴン
- 魔法:おろかな埋葬、ワン・フォー・ワン、ダウンビート
- 罠:身代わりの闇
これらのうち、環境の高速化のため採用されるカードの種類は厳選されていきます。現状のアンデット族デッキにおいて、ハリファイバーが有用なアクセス手段となっています。ハリファイバーは、チューナーを含むモンスター2体を揃えればデッキから手軽にブルームを特殊召喚できます。ただし、その強さと汎用性から制限改定で禁止になる可能性があり、ハリファイバーにばかり頼っていられない状況です。一方、同じリンク2のユニオン・キャリアーもデッキからブルームをアクセスできます。召喚条件の縛りはありますが、アンデット族デッキなら問題ないと思います。しかし、装備対象を用意しなければならない点に使い辛さを感じるかもしれません。もし、ハリファイバーが使えなくなった場合、ユニオンキャリアーが重宝されるかもしれません。ハリファイバー以外のブルームへのアクセス方法を模索する必要があると思います。また、魔法・罠によるサポート層が薄いので、今後の新規に手軽なブルームのアクセス手段が増えれば良いですね。
- アンデットワールドと併用採用が望ましい
高レベルモンスターを場に特殊召喚できる効果は特有で魅力的です。ブルームの効果を最大限に発揮するためには、アンデット・ワールドとの併用が望ましいです。その影響により、デッキの空きスロットを結構使ってしまいます。よって、手札事故の兼ね合いからブルームの採用を見送る機会があると思います。アンデット・ワールドの種族メタ効果を目的にするなら、採用の価値はあります。しかし、アンデット・ワールドの恩恵が薄いデッキに、アンデット・ワールドを無理やり入れることはお勧めできないです。ブルームの採用によって、デッキの事故率を上げないように気を付けましょう。
サーチ効果にスポットを当てれば、アンデット・ワールドを採用する必要がないかもしれません。現段階で、手札で発動する効果持ちの星5以上のアンデットは存在します。アンデット族の儀式モンスターはアンデット・ワールドがあっても召喚制限によりデッキから特殊召喚できません。それらの場合に限りブルームの採用を考えてみても良いと思います。大抵、高レベルモンスターをフィールドに出す方が強いので、サーチ効果にスポットを当てることは稀だと思います。今後、強力な(アーティファクトーロンギヌスのような)効果を持つ手札誘発系カードが実装されれば、ブルームの採用理由が変わってくると思います。
最後にまとめ的なことで閉めます。
これまでの話は憶測の部分が多いですが、ブルームがアンデット族デッキにとっての強さ変動のカギであることをご理解いただけたかと思います。たとえ、相性が良い新規が来たとしても、安易にブルームを入れない方が良いと言えるでしょう。デッキの相性に合わせて採用を考えると良いと思います。もちろん、ブルームがアンデット族デッキすべての強さを担っているわけではありませんが、今後の新規によって化けるカードだと思っています。
課題としては、アクセス手段をモンスター(召喚権)に依存しすぎなところがあり、優秀なハリファイバーはマストカウンターになりやすいです。そして、ハリファイバーは来期で禁止カードになる可能性もあるので、ハリファイバー以外のブルームへのアクセス方法を模索する必要があるかもしれません。はやくアンデット族版の竜の霊廟が来てほしいですね。
高レベルモンスターは続々と新規をもらっており、ブルームのリクルート先の種類が増えているので、ブルームは徐々に評価され始めると思います。ストラクの収録カードなので高額にならないと思いますが、アンデット族デッキを使う方なら持っていて損はないと思います。
考察は以上です。
読んでくださり、ありがとうございました。
環境に抗え!ドーハスーラ!
今回は、現大会環境におけるアンデット族の立ち位置とメタ性能について語ります。
「アンデットを使って大会に勝ちたい!」という方のために書きました。
すでにアンデを使用して大会で頑張っている方も、おさらいの意味を込めて見てもらえると幸いです。
現大会環境のデッキ分布は、こちらのサイトを参考にしました。↓
【遊戯王 環境】 2020年2/24更新!最強・優勝デッキと上位~中堅デッキまとめ!|遊戯王環境とOCG新制限環境解説 - 【遊戯王 最新情報】まいログTCG研究室@デュエマ
まずは、現大会環境(2020年2月)での立ち位置についてです。
- アンデット族デッキは中堅止まり
現環境で上位の結果を残し、大会のシェア率の高いデッキタイプの中で、アンデット族というカテゴリのデッキの名前は上がっていません。ただ、この事実に対して「アンデットデッキは弱い...」と悲観することなく考えられることは、「ほとんどの大会上位プレイヤーがアンデットの強さを知らない可能性がある」と捉えることができます。
肝心のデッキとしての強さですが、アンデット族デッキは現環境で店舗代表の権利を獲得できるほどのポテンシャルを持っています。こちらの方は、後述の数あるアンデ特有のメタ性能の1つを利用して結果を残されています。
店舗代表戦
— クロ助@アンデ使い (@kurosuke290) 2020年2月8日
場所 マスターズギルドなゆた店
使用デッキ ドーハスーラ
1戦目
不戦勝
2戦目
SPYRAL 先 ○✖️○
3戦目
リリソラ 先 ○✖️○
4戦目
トリスタドラグーン 先 ✖️○○
結果 優勝
4年連続アンデで代表とれた…
ありがとう俺のデッキ… pic.twitter.com/VMLDqFOJLy
以上をご理解いただければ、アンデットデッキはカジュアルプレイ向けという認識が覆ると思います。工夫を凝らして上達していけば、大会で上位に結果を残すことは夢ではありません。
次に、アンデットデッキとしてのメタ性能について語ります。
- 相手モンスターへのメタ性能が高い
メタ性能とは、相手に対抗する手段の豊富さや能力の高さを表します。つまり、アンデット族デッキは相手のモンスターの除去・無力化が得意なデッキタイプということです。
現環境では、強力なモンスターで殴って相手のライフを削ることが主流です。アンデットを使った試合でモンスターの殴り合いに有利が取れることは、1つのデッキタイプとして十分立派な強みだと思います。
ただし、相手モンスターのメタ性能の高さはアンデットデッキの専売特許ではなく、現環境で活躍するデッキの中にも普通にあります。それらと差別化するために、以下に特徴をまとめました。
1. 対象をとらない除外
→ドラグーンを筆頭に破壊耐性や対象耐性を無視できる
2. 種族操作
→素材縛りのEXモンスターや種族サポートを腐らせる
3. 手札誘発
→うららなどを使い切りの妨害札として終わらせない
上記以外にも、アンデット族カテゴリとして【ワイト】、【不知火】、【ヴェンデット】など優秀なテーマが数多く存在し、大会でも上位を狙えるポテンシャルを持っています。いずれにしても、それぞれのカードの良さを活かして戦っていくことが、大会で結果を残すことにとって重要だと考えています。
また、3月7日に発売のデッキビルドパック シークレット・スレイヤーズに【エルドリッチ】というテーマが収録される予定なので、今後のアンデットの動向に注目です。
いかがだったでしょうか?
現状、アンデット族デッキは大会であまり活躍していませんが、勝つための可能性と強さを合わせ待っています。また、今後強化される見込みを含めると、今からでも大会用のアンデット族デッキを構築することは遅くありません。この記事をきっかけに、始めてもらえればいいなと思っています。そして、少しでもアンデット族デッキの大会入賞報告が増えればいいなと願っています。