遊戯王OCG アンデット族講座

アンデット族モンスターが好きな方必見‼

【究極にして最強】死霊王ドーハスーラ軸アンデットワールド

 

 

 

 

 

今回は、アンデット族使いの登竜門であるアンデットワールドのデッキを紹介します。

 

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紹介に至った理由は、Twitterのアンケート企画にてドーハスーラの記事を希望する票が最も多かったので紹介に至りました。多くのアンデット族愛好家に期待されているテーマであるわけです。種族縛りと除去コントロールが魅力的なテーマですね。

 

アンデットワールドは2008年にストラクチャーデッキの「アンデットワールド」でフィールド魔法カードとして初めて登場しました。当時、アンデットワールドはお互いのフィールドのみならず、墓地のモンスターの種族をもアンデット族に変える効果が最大の魅力でした。発動するだけで、相手の「戦士の生還」や「リミッター解除」などを封じることができます。そして、アンデット族モンスター以外のアドバンス召喚も行えなくなるので、「邪帝ガイウス」などの召喚も封じることができます。対するこちらは、墓地に存在する「レッド・デーモンズ・ドラゴン」などの強力なモンスターをアンデット族に変え、「馬頭鬼」や「生者の書ー禁断の呪術ー」などで蘇生し再利用するといった芸当が可能です。コンセプトとしては、アンデットワールドでアンデット族モンスターにした相手モンスターを、こちらの「傀儡虫」や「真紅眼の不死竜」の効果などによって自分のコントロール下として奪うというものでした。

 

余談ですが、この構築済みデッキは、アンデット族に関するサポートカードがまとめて手に入るため、当時デッキを強化するには持って来いのストラクでした。しかし、ストラクを1箱買うだけだと、肝心要のアンデットワールドが1枚しか入っていなかったので、2枚目以降は別途集めなければいけませんでした。そのため、アンデットワールドのギミックを楽しむには多少時間がかかってしまうと思います。

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当時は1箱だけ買って遊んでました・・・。

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裏面:デッキ枚数はカード名を収録枚数に応じて掲載
(ピラミッドタートルなどは2枚収録)

 

その後、ストラクチャーデッキRシリーズで「アンデットワールド」が選ばれ、よりパワーアップして帰ってきました。アンデットワールドのカード自体が約10年ぶりの再録となります。

 

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www.yugioh-card.com

 

 

特徴としては、既存のコントロール性能をより再現しやすく、しかも、強力なメタ効果まで追加されていました。具体的には、アンデットワールドをデッキから発動できるモンスター「屍界のバンシー」やアンデット族モンスターの効果を無効にする「死霊王ドーハスーラ」などの登場です。

これらの性能はこれまでのアンデット族デッキにはなく、全く新しい要素としてアンデット族使いに受け入れられました。さらに、強力な種族サポートとしての側面もあったため、既存のアンデット族デッキ(最古参テーマのワイト、テクニカルなヴァンパイア、高対応力の不知火など)に恩恵をもたらす結果となっています。

 

今回紹介するデッキは、上述の再現性の高い強力なコントロール制圧を中心とした40枚構築のデッキとなっています。ストラクチャーデッキR「アンデットワールド」で登場した死霊王ドーハスーラを使って相手ターンにモンスターを除去・効果無効にし、相手の展開を妨害していきます。さらに、効果を使用したドーハスーラを素材に、ハリファイバーの効果でシンクロ(S)召喚したSチューナーでより強力なSモンスターをS召喚していきます。アンデットワールドの種族メタも合わさって、相手をかなり苦しめれると思います。

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目指すべき基本の盤面



前置きはこのあたりで、さっそく構築を見ていきましょう。

 

デッキ構築はサイドを考えておらず、大会のセオリーと異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。

 

何かご質問等があればコメントやツイッターにて答えれます。よろしくお願いします。

https://twitter.com/azuki_painter?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

 

目次

 

デッキ内容

 

まずは、主要なカードと投入理由を説明します。カードの詳細については、こちらでカード画像をクリックすると手軽に確認できます。

www.db.yugioh-card.comhttp://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?cgid=a2ab89067001df74a6aaedb25bbef416&dno=59&request_locale=ja

 

☆メイン40

  • 死霊王ドーハスーラ

このデッキにおけるエースアタッカーです。後述するグローアップブルームでデッキから特殊召喚することができる最上級モンスターです。2体リリースしてアドバンス召喚するよりも、効果によって特殊召喚したいですよね。手札に来てほしくないですが、1枚だけだと除外されたときに困るため、2枚採用となっています。

その効果は自分・相手のアンデット族モンスターの効果が発動したとき、その効果を無効にするか、フィールドか墓地のモンスターを1体除外するか、どちらかを選んで適応する効果を内蔵しています。一度適応された効果はそのターンに発動できませんが、同じターンに両方とも適応することができます

また、「どちらかを選んで適応する」という効果なので、効果発動に対して相手にチェーンの有無の確認をとった後、効果処理中に効果の無効かモンスターの除外を選びます。ルール上、相手にどちらを適応するか宣言してはいけません。除外する効果を選んだ場合、効果の処理中にお互いのフィールド・墓地から1体選んで除外するので、実質対象を取らない除外となります。

ドーハスーラの効果の誘発条件は元々の種族を問わないので、アンデットワールドで種族変更されたモンスターでも効果を起動することができます。この効果がこのデッキにおける最大の制圧ポイントでもあります。アンデットワールド下で発動したモンスター効果はドーハスーラによって無効にできます。そして、好きなタイミング(誘発即時効果)でアンデット族モンスターの効果を発動することにより、フィールドか墓地のモンスターを1体除外することができます。そうすることによって相手の展開を妨害し、安全に次の自分のターンを迎えるようにしましょう。そのためには、ドーハスーラをいち早く場に出し、制圧することが最優先だと思います。

さらに、このカードが墓地に存在するときに自分か相手のどちらかに1枚でもフィールド魔法カードがあれば、次のスタンバイフェイズに墓地から守備表示で特殊召喚できます。相手によって戦闘破壊などで墓地に送られても、リンクやS召喚の素材・禁じられた一滴などのコストにして墓地に送っても、次のスタンバイフェイズに蘇ります。無限リソースですね(笑)。これにより、アンデットワールドが発動してあるけど、ブルームの効果で特殊召喚できなかった、なんて場合でも、おろかな埋葬などで墓地に送っておけば次のターンのスタンバイフェイズに盤面を形成することが可能です。

 

  • 屍界のバンシー

このデッキにおけるメインヒロインです。フィールドや墓地から自身を除外することで、デッキからアンデットワールドを発動できます。このカードのおかげでアンデットワールドの発動確率が格段に上がりました。採用枚数は、後述するユニゾンビや牛頭鬼でデッキから墓地に落とせることと、チューナーではないので初手に来てほしくない理由から2枚に調整しています。

 

  • 不知火の隠者、ユニゾンビ、馬頭鬼

このブログでかなり使われているいつものカード達で、このデッキにおける初動かつ潤滑油です。隠者とユニゾンビはそれぞれ3枚投入し安定性を上げています。

隠者はリリースすることでデッキからユニゾンビかグローアップブルームを呼び出せます。大抵は、ユニゾンビを特殊召喚し、手札やデッキからアンデット族モンスターを墓地に送りつつハリファイバーのリンク召喚を狙います。ゲームの後半では、ハリファイバーを使いきっている場合が多いので、隠者の効果でグローアップブルームを呼び出すこともあります。このことは理解しておきましょう。

ニゾンビはハリファイバーをリンク召喚するための素材だけでなく、デッキからバンシーを墓地に送ってアンデットワールドを発動するための役割も持っているので、このデッキにおけるキーパーツ的な存在です。展開後に引いてしまっても、馬頭鬼を墓地に送れたりできるので3枚投入しても困ることはありません。

馬頭鬼は墓地からアンデット族モンスターを蘇生できるので、アンデットワールドでアンデット族となったバロネスやフォーミュラシンクロンなどを蘇生することができます。単体ではハリファイバードーハスーラの盤面に繋がらないので、採用を2枚にしていますが、より展開力を伸ばしたいのであれば3枚採用しても問題ないと思います。

 

  • グローアップ・ブルーム

アンデットワールドが存在すれば、墓地に送られたとき、自身を除外することでデッキからレベル5以上のアンデット族モンスターを特殊召喚できます。レベル1のチューナーなのでハリファイバーでデッキから特殊召喚でき、このカードを素材にリンクやS召喚することでデッキからドーハスーラを特殊召喚できます。自身を素材にハリファイバーをリンク召喚することもできます。採用枚数の理由は、初手に来てほしくないことと、2枚目のドーハスーラを特殊召喚できるようにするために2枚採用しています。ハリアンワドーハの盤面を崩されても、リカバリーできれば勝率が上がると思います。

 

  • 牛頭鬼

4枚目のユニゾンビとしての役割と、手札のアンデット族モンスターを特殊召喚できる効果を持っているので1枚採用しています。アンデットワールドやドーハスーラへアクセスできるカードですが、チューナーではないので2枚以上の採用はないと思います。この枠は好みで金満で謙虚な壺などに変えても良いと思います。

 

  • ジェットシンクロン

手札コスト1枚と合わせてハリファイバーをリンク召喚できます。この時、手札コストをバンシーにすれば、アンデットワールドを発動しハリファイバードーハスーラの盤面を作ることができます。また、リンク数を伸ばしたり、ドーハスーラとレベル9Sモンスターを出せたり、少しテクニカルな展開に貢献します。アンデットワールドがあれば、ジェット+手札コスト1枚でアドヴェンデットセイヴァーに化けれると考えてもらえばわかりやすいと思います。コストに関しては、手札に来てしまったドーハスーラや馬頭鬼などを墓地に送れば、損失を軽減することができます。この枠は好みでアーダラやデストルドーなどに変えても良いと思います。

 

  • 灰流うらら、増殖するG、エフェクト・ヴェーラー、屋敷わらし

うららと増Gはダブってでも初手に欲しいので3枚採用しています。対戦環境に合わせて枚数調整・入れ替えれます。幽鬼うさぎやニビルなどのモンスターをお勧めします。このデッキでは9枚がちょうど良い配分だと思います。

ハリファイバー+アンワドーハの盤面以外に、手札から投げれる妨害として採用しています。後述しますが、盤面を形成して相手ターンで合計2枚ドローできるので、手札誘発をドローすると妨害の質が上がります。相手がハリアンワドーハを乗り越えようと展開してきたところに、手札誘発の妨害を加えることによって相手の計算を狂わせることができます。多めに採用するとデッキからドローしやすくなり、相手に意表を突きやすくなります。

また、灰流うららや屋敷わらしはアンデット族モンスターなので、アンデットワールドがなくてもドーハスーラの効果を誘発することができます。無効効果を適応すると自分が発動した効果が無効になってしまうので、対象を取らない除外効果を使いましょう。例えば、相手が羽根箒などを使いこちらのアンデットワールドが破壊され、宵星の騎士ギルスを召喚し効果を発動と言われても、手札の灰流うららを発動しチェーンしてドーハスーラの効果を発動すれば、ドーハスーラの効果でギルスを除外しながら、うららでギルスの墓地肥し効果を無効にできます。

盤面を形成しドローするプレイングの都合上、魔法罠カードを採用しにくいと思います。ドローできても発動できるタイミングが次の自分のターンか、罠の場合さらに次の相手ターンになってしまい、相手が展開するタイミングで妨害の質が上がらないからです。とくに、無限泡影は自分フィールドにカードがあると手札から発動できない手札誘発カードなので採用は十分に注意しましょう。このデッキでは、無限泡影のかわりにエフェクト・ヴェーラーを2枚採用しています。相手モンスターの妨害のほか、レベル1のチューナーモンスターでありアンデットワールドがあれば牛頭鬼の蘇生先兼除外コストに利用できるからです。

屋敷わらしは相手の展開を妨害するだけでなく、自分の墓地のアンデット族モンスターを墓穴の指名者やDDクロウによる除外効果から守ってくれます。

 

  • アンデットワールド

このデッキのメインカードです。妨害札であり、自分のデュエルを優位に働かせるカードです。このカードがなければ、馬頭鬼でバロネスの蘇生はおろか、ユニゾンビの②の効果を発動したターンにフィニッシャーであるアクセスコードトーカーの攻撃宣言が行えません。加えて、初手に欲しいカードでもあるため、3枚フル採用しています。ユニゾンビでバンシーを墓地に送ればデッキから発動できますが、召喚権を使わずにアンデットワールドを発動できる方が、今後の展開の選択に幅ができるので、どうしても初手に握っておきたいカードです。ただし、このカードの初手ダブりはかなり弱いので、それを危惧する場合に限り、2枚に採用を減らしても良いと思います。長期戦になると、3枚目のアンデットワールドを発動する機会があると思うので、できるだけ短期決戦が望ましいです。

 

  • 超融合

自分と相手フィールドの中からモンスターを2枚墓地に送りつつ、融合モンスターを融合召喚できます。アンデットワールドがあれば、相手のどんな種族のモンスターでも、対象を取らずに2体墓地に送って、ドラゴネクロを融合召喚できます。このデッキではスターヴも採用していますが、対戦環境に合わせてプランキッズウェザーなどに入れ替えても良いと思います。手札コストが1枚必要ですが、手札に来てしまったドーハスーラや馬頭鬼などを墓地に送れば問題ありません。余談ですが、群雄割拠を発動してる場合は紙切れとなるので注意してください。

 

召喚権を使わずにバンシーやドーハスーラを墓地に送れます。ジェットシンクロンを墓地に送れば、ハリファイバーのリンク召喚の準備が整います。

 

  • 死者蘇生

ニゾンビや牛頭鬼などの墓地に送る効果と相性が良いため採用しています。この枠は好みで金満で謙虚な壺などに変えても良いと思います。

 

  • 簡易融合、簡素融合

ライフを1000払い、手札から特殊召喚できるレベル5のアンデット族チューナーモンスターです。具体的には、簡易融合ならエクストラ(EX)デッキからレベル5以下の融合モンスターを、簡素融合ならレベル6以下の効果を持たない融合モンスターを特殊召喚できます。テセウスの魔棲物がレベル5の効果を持たないチューナーなので、どちらの魔法にも対応しています。主な用途としては、先行展開で相手の手札誘発に対する貫通札です。そして、手札に来てしまったバンシーや馬頭鬼と共にハリファイバーのリンク素材としても使用できます。手軽に特殊召喚できるので、ハリアンワドーハの展開後ドーハスーラを素材にヴァンパイアサッカーなどをリンク召喚したり、アクセスコードを出すためのリンク数を伸ばしたりと、色々な用途に使うことができます。簡易融合や簡素融合は正規の融合召喚のため、テセウスの魔棲物や金色の魔象は蘇生制限を満たします。このため、馬頭鬼などで再利用することが可能です。

簡易融合はミレニアム・アイズ・サクリファイス融合召喚できるので、先行展開で先に出しておくことで相手の手札誘発モンスターの効果を1度だけ無効にできます。これにより、ユニゾンビやハリファイバーなどの効果が通りやすくなります。アンデットワールドがあれば、アンデット族モンスターとなり馬頭鬼で墓地から蘇生できます

簡素融合は金色の魔象も融合召喚できるので、レベル6の非チューナーモンスターとしての役割もあります。相手によって効果が無効化され棒立ちのユニゾンビとS召喚でき、アーケティスなどのレベル9モンスターをS召喚できます。

また、ユニゾンビの②の効果で馬頭鬼を墓地に送り、馬頭鬼の効果で魔象を蘇生すれば、レベル10のバロネスがS召喚できます。

採用理由は、簡素融合を3枚入れてしまうと2枚ダブル可能性が高くなるので、簡素融合1枚を制限カードの簡易融合に入れ替えた形をとっています。簡素融合はカード名ターン1の制限があるので、2枚あっても片方は発動できません。

より安定性を求めるなら、この枠は好みで金満で謙虚な壺などに変えても良いと思います。

 

 

 ☆エクストラ15

このデッキにおける潤滑油かつリンク展開要員です。ハリファイバーに限っては制限でなければ、3枚入れたいぐらいです。

このカードで特殊召喚したモンスターは効果を発動できないデメリットがありますが、一度墓地に送られたモンスターはハリファイバーの効果で特殊召喚された情報が消えるため、墓地へ送られた効果を発動することができます。よって、デッキから特殊召喚されたブルームを即座にリンクリボーなどによって墓地に送れば、ブルームの効果が発動しドーハスーラをデッキから特殊召喚できます。

また、ジェットシンクロンも同様に素材として墓地に送れば、自身の効果で墓地から特殊召喚できるため、リンク4のアクセスコードトーカーまで容易に繋げることができます。

相手のメインフェイズおよびバトルフェイズに、SチューナーをS召喚できる効果を誘発即時効果として発動できるので、このカードは機械族ですがアンデットワールドでアンデット族になることでドーハスーラのモンスター除外効果を誘発させることができます。ハリファイバーとアンワドーハスーラを並べることで、フリーチェーンで相手モンスターを対象とらずに除外できます。このデッキでは、安定してこの除去盤面を築くことができます。したがって、ハリファイバー+アンワドーハの盤面を目標に展開していきましょう。

リンクリボーは相手モンスターの攻撃宣言時に効果を発動できるので、アンデットワールドでアンデット族となっていれば、ドーハスーラのモンスター除外効果を誘発させることができます。かわいい顔して強力な除去効果を使ってきます。主に、ブルームやジェットシンクロンをリンク素材や効果のコストとして墓地に送るために採用してます。

  

  • アドヴェンデットセイヴァー

アンデットワールドがあれば、自分のモンスター2体でリンク召喚でき、相手モンスターと戦闘することで、デッキからアンデット族モンスターを墓地に送れます。墓地に送る効果はコストなので、無限泡影やスキルドレインなどで無効にされていても墓地に送れます。このデッキではレベル8が最大レベルなので、攻撃力3200以下までのモンスターを戦闘破壊することができます。レベル4の馬頭鬼を墓地に送るだけでも、攻撃力2400以下まで戦闘破壊できるので、採用の価値はあると思います。ただ、主要カードは初動の段階でユニゾンビやハリファイバーなどで墓地に送り終わるので、複数枚必要ないと思い1枚だけの採用となっています。過去に、相手に盤面を突破されどうしようもなくなった時、このカードでブルームやドーハスーラを墓地に送って妨害盤面を再形成できたシーンがあり、非常に助かりました。とはいえ、この枠は好みでリンクやSモンスターなどに変えても良いと思います。

 

  • ヴァンパイア・サッカー

アンデット族デッキにおけるドローソースです。リンクリボーとドーハスーラでリンク召喚し、次のターンのスタンバイフェイズにドーハスーラを蘇生することで、デッキから1枚ドローできます。フィールドにいればかなりリソースを確保できるので、フィールドに維持できるようにできるだけ守り抜き、蘇生できる機会があれば積極的に蘇生しましょう。相手モンスターを自分のターン中に処理しきれなくても、次のターンのスタンバイフェイズにドーハスーラを蘇生させることで、サッカーの効果の発動にチェーンしてドーハスーラのモンスター除外効果を誘発させることができ、相手モンスターを除外することができます。馬頭鬼で蘇生できる理由から、1枚だけの採用です。

余談ですが、相手フィールドのアンデット族モンスター2体をリリースしてドーハスーラを手札からアドバンス召喚できます。

 

  • 冥界龍ードラゴネクロ、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

超融合のための枠なので、超融合を不採用にするなら別のモンスターに変えても良いと思います。

 

  • フルール・ド・バロネス、フォーミュラ・シンクロン

ハリアンワドーハ盤面の最終着地点です。相手のメインフェイズでハリファイバーの効果でフォーミュラシンクロンをS召喚し、ドーハスーラとフォーミュラシンクロンでレベル10のバロネスをS召喚します。フィールドに存在するときに一度だけ、バロネスは魔法、罠、モンスター効果を無効にし破壊できます。そして、スタンバイフェイズにバロネスをEXデッキに戻すことで、自分の墓地からレベル9以下のモンスターを特殊召喚できます。アンデットワールドがフィールドに残っていれば、ドーハスーラが蘇生できるので、バロネスの効果でフォーミュラシンクロンを蘇生すると、ドーハスーラとフォーミュラシンクロンで再びバロネスをS召喚し戻すことが可能です。つまり、もう一度無効効果を使うことができます。また、バロネスでアンデット族モンスターを蘇生した場合、サッカーの効果で1ドローすることができます。リンクモンスターを蘇生できないことは注意しましょう。

 

  • シューティング・ライザー・ドラゴン

ハリファイバーの効果でS召喚し、デッキから馬頭鬼やバンシーなどの後続を墓地に肥やせます。ブルームやジェットシンクロンなどのレベル1チューナーと簡素融合で融合召喚した金色の魔象でS召喚することもできます。この枠は好みでライトニングマスターなどのレベル7Sモンスターやユニオンキャリアーなどに変えても良いと思います。後述の基本展開で、ドーハスーラを特殊召喚しつつライザーをS召喚して、あらかじめバンシーを墓地に送っておけば、相手の羽根箒などの魔法罠除去をケアできます。

 

  • 飢鰐竜ーアーケティス

ニゾンビの効果が無効になった時、簡素融合があればS召喚します。サブプランなので、この枠は仙々などに変えても良いと思います。金色の魔象を音楽家の帝王に変え、アーケティスをカオスルーラーに変えても面白いかもしれません。このデッキでは、ドローして手札誘発を引き込むプレイングに合致していることや、手札のブルームやバンシーをコストとして捨てフリーチェーンで相手フィールドのカードを破壊できることから採用しています。サッカーや増Gと相性が良いです。

 

 

 

展開例

全体の手札の組み合わせによって多少変わりますが、アンデットワールドの発動とブルームを墓地に送る手段の2種類があればアンワドーハの布陣を作れます。ハリファイバーなどの誘発即時効果持ちモンスターが立てれなくても、アンワドーハだけである程度けん制できるので気にならないと思います。

下記の展開を覚えていれば問題無いと思います。

 

隠者+馬頭鬼(バンシー)=ハリファイバー+サッカー+ドーハスーラ+1ドロー

このデッキにおける基本展開で、手札枚数が最小要求です。相手ターンでも動いてようやく完成します。相手ターンでは、ハリファイバーの効果でフォーミュラシンクロンをS召喚し1ドロー、ドーハスーラとフォーミュラシンクロンでバロネスをS召喚します。さらに、次の自分のターンのスタンバイフェイズでドーハスーラを蘇生し、バロネスをEXデッキに戻しレベル9以下の任意のモンスターを蘇生します。この時サッカーが残っていればもう1枚ドローできます。相手のデッキに墓穴の指名者やDDクロウが入っていることが予想される場合、サッカーをリンク召喚せずリンクリボードーハスーラのまま展開を止めることもあります。簡素融合が手札にあれば、ブルーム1体でリンクリボーをリンク召喚するのではなく、簡素融合で融合召喚した金色の魔象とブルームでレベル7SモンスターをS召喚します。

  1. 隠者効果で自身をリリースし、デッキからユニゾンビを特殊召喚
  2. ニゾンビの②の効果でデッキからバンシーを墓地へ
  3. ニゾンビの①の効果で手札の馬頭鬼を捨てる
  4. 馬頭鬼の効果で墓地からバンシーを特殊召喚
  5. ニゾンビとバンシーでハリファイバーをリンク召喚し、ブルームを特殊召喚
  6. バンシーの効果でデッキからアンデットワールドを発動
  7. ブルーム1体でリンクリボーをリンク召喚
  8. ブルームの効果でデッキからドーハスーラを特殊召喚
  9. ドーハスーラとリンクリボーでヴァンパイアサッカーをリンク召喚
  10. 相手のスタンバイフェイズにドーハスーラの効果で自身を特殊召喚(1ドロー)

 

ヴァンパイアサッカーとフォーミュラシンクロンの効果で、それぞれ灰流うららと増殖するGをドローした場合、

アンデットワールド(1妨害)+ドーハスーラ(2妨害)

+バロネス(1妨害)

+灰流うらら(1妨害)+増殖するG(1妨害)

 

=最大6妨害

 

 

バロネス+ドーハスーラ+サッカー=アクセスコード・トーカー+1ドロー

覚えていると便利なワンキルルートです。盤面を除去しながら相手のライフを0にできます。アクセスコードトーカーの効果でハリファイバーとユニコーンの2属性まで破壊でき、ユニコーンのデッキバウンスとドーハスーラの除外で合計4枚まで除去できます。

  1. バロネスで墓地のユニゾンビを特殊召喚(1ドロー)
  2. ニゾンビの②の効果で馬頭鬼を墓地に送る
  3. サッカーとユニゾンビでトロイメアユニコーンをリンク召喚
  4. ユニコーンとドーハスーラでアクセスコードトーカーをリンク召喚
  5. アクセスコードトーカーの効果でユニコーンを対象に攻撃力3000up
  6. 馬頭鬼の効果でドーハスーラを特殊召喚

 

アクセスコードトーカー5300

+ドーハスーラ2800

=8100 ダメージ

 

プレイング

全体を通してプレイが容易だと思います。ハリファイバー+アンデットワールドドーハスーラを目指して展開すれば大丈夫です。しかし、ドーハスーラによるモンスター除外やバロネスの効果無効などマストカウンターを見極めなければ勝ちに繋がらないと思います。

 

序盤はアンデットワールドを発動し、ハリファイバー+ドーハスーラを展開します。ハリファイバーまで厳しいようであれば、ブルームを墓地に送るか召喚しリンク素材にしてデッキからドーハスーラを特殊召喚します。超融合があれば相手モンスターを巻き込んでドラゴネクロを融合召喚します。手札誘発と合わせて、相手の展開を抑え込みましょう。

 

中盤以降は、ユニゾンビやアドヴェンデットセイヴァーの効果で馬頭鬼を墓地に送り、総合打点やリンク数を伸ばしていきます。序盤でハリファイバーを使用してない場合、誘発即時効果の発動要員ではなく、トロイメアユニコーンやアクセスコードトーカーのリンク素材に使ってしまっても構わないです。後々馬頭鬼で蘇生することで、フォーミュラバロネスまで狙えると思います。あとは、ドーハスーラを筆頭に高打点モンスターを並べて相手を圧倒します。

 

弱点は特殊召喚封じと墓地除外です。アンデット族デッキに共通してますね。メインデッキに羽根箒などバック破壊が入っていないため、虚無空間やマクロコスモス、ネクロバレーなどの永続系魔法罠を先に発動されてしまうと、どうしようもなくなります。王宮の勅命や魔封じの芳香でコンセプトが崩壊します。墓穴の指名者でドーハスーラを除外されてしまうと除去コントロールができなくなります。気になるようであれば、バック破壊カードを採用した方が無難ですね。逆に、効果無効系がモンスターに寄っている場合、超融合や禁じられた一滴などによって突破することが可能なので、問題なく展開できると思います。

そして、展開の要であるユニゾンビやハリファイバーの効果を無効にされると動きが止まります。サブプランとして他の展開手段を用意しておくか、抹殺の指名者などを採用して、自分の展開の動きを止められないように気を配りましょう。

余談ですが、ドーハスーラを死者蘇生やシャークキャノンなどでコントロールを奪われると、こちらのアンデット族の動きがメタられます。ドーハスーラの効果は本来アンデット族モンスターを無効にする効果なので、ユニゾンビなどの効果が止められます。また、アンデット族モンスターの効果にチェーンしてフィールド墓地のモンスターを除外できるので、こちらの馬頭鬼の効果にチェーンして馬頭鬼の対象モンスターを除外されると蘇生できず不発にされます。最悪ですね…。アンデットワールドがあるとトロイメアユニコーンのデッキバウンスも無効にされ、除外効果によって展開力を削がれアクセスコードトーカーまでリンク数を伸ばせません。唯一の突破口は、こちらもドーハスーラを出し、戦闘破壊か相手が発動したアンデット族モンスターにチェーンして除外効果を適応し相手のドーハスーラを除外するしかありません。ドーハスーラの効果に対してドーハスーラの効果はチェーンできない効果なので、先にドーハスーラ以外のアンデット族モンスターの効果を発動した方が負けることになります。まさに不毛ですね(笑)。

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対戦動画

こちらの動画で基本的な展開を見ることができます。

良かったら、参考にしてみてください。

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(動画はup次第、最新の状態に更新していきます。)

 

いかがだったでしょうか?

 

この記事をきっかけに、アンデットワールドに興味を持っていただければ良いなと思います。

今回のデッキでは採用していないアンデットワールド関連のカードがまだあるので、それらを加え混ぜてもまた新鮮なアンデットワールドのデッキを楽しめると思います。

 

今後の強化次第で、かなり変貌するデッキタイプだと思います。

展開がユニゾンビに依存しているので、ユニゾンビに頼らず手軽にデッキからアンデット族モンスターを墓地に送る手段が加わるだけで、かなり安定性が上がると思います。また、バロネスに代わる大型のSモンスターが登場するだけでもコンボの派生が生まれると思います。そして、アクセスコードトーカーのような大型のリンクモンスターが出れば、より殺傷能力が上がるかもしれません。アンデット族デッキの使い手なら今後の新規カードを要チェックですね。

 

 

最後に、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

丁度このタイミングが、アンデットワールドやドーハスーラのことを知ってもらえる良い機会だなと思い、自分にブログや動画制作の力があったからこそ、実現できたと考えております。

 

更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。

それでは、次回の更新をお楽しみください。