遊戯王OCG アンデット族講座

アンデット族モンスターが好きな方必見‼

【巫力を高めて使いこなせ!】不知火デッキ解説 ver. 2021

 

 

 

今回は、古き良きテーマである不知火デッキを紹介します。

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紹介に至った理由は、Twitterのアンケート企画にて不知火の記事を希望する票が最も多かったので紹介に至りました。多くのアンデット族愛好家に期待されているテーマであるわけです。墓地シンクロ(S)が魅力的なテーマですね。

 

不知火は6年ほど前にレギュラーパックの「ブレイカーズオブシャドウ」で登場しました。収録当時は、ヴァンパイアに続く新規アンデット族カテゴリのため、アンデット界隈では大きな盛り上がりを見せていました。

 

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その後、何度か強化をもらい不知火カードの種類は増えました。「不知火の隠者」や「炎神ー不知火」、「不知火の武部」などは初登場から後で追加されたカードになります。

 

特徴としては、様々な盤面を柔軟に対応できる除去能力の高さだと思います。高火力のワイト、テクニカルなヴァンパイアには無い性能を持ちつつ、既存のアンデット族サポートカードの恩恵を受けられるテーマとなっています。また、メインモンスターは除外されたときに誘発する共有効果を持っており、アンデット族デッキで苦手な墓地除外効果に対して、ある程度耐性を持っていたりします。これらが独特のシナジーを生み出すので、扱えるとカッコいいテーマですね。

 

前置きはこのあたりで、さっそく構築を見ていきましょう。

 

デッキ構築はサイドを考えておらず、大会のセオリーと異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。

 

何かご質問等があればコメントやツイッターにて答えれます。よろしくお願いします。

https://twitter.com/azuki_painter?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

 

目次

 

デッキ内容

 

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まずは、主要なカードと投入理由を説明します。カードの詳細については、こちらでカード画像をクリックすると手軽に確認できます。

www.db.yugioh-card.com

 

☆メイン40

  • 不知火の隠者、不知火の武部

このデッキにおける初動かつ潤滑油です。それぞれ3枚投入し安定性を上げています。

隠者はリリースすることでデッキからユニゾンビか妖刀-不知火モンスターを呼び出せます。盤面が減らずに墓地に不知火モンスターを増やせるので、手札に有るか無いかでデュエルが進むにつれ大きなアドバンテージの差が出ます。除外されたときの効果は、除外ゾーンの不知火を特殊召喚できるので、展開のときに墓地に有れば、なお便利ですね。

武部はデッキから不知火モンスターを特殊召喚できるので、武部1枚でS召喚できます。除外されたときの効果は、1ドローして1枚手札を捨てる効果なので、序盤のアンデット族モンスターの墓地肥やしをサポートできます。

効果の性質上、隠者は「妖刀‐不知火」、武部は「逢魔ノ妖刀‐不知火」と組むことで価値を発揮します。セットで運用することをオススメします。そして、初手に両方来たときは武部の方を優先することが重要です。なぜなら、隠者に誘発をもらった時よりも武部に誘発をもらった時の方が盤面に残るので、後述する燕ケアができるからです。

 

召喚時、手札か墓地から不知火モンスターを特殊召喚できます。除外されたときの効果は、フィールドの表側カードを1枚破壊する効果です。これらの効果はどれも優秀で、腐ることはないと判断したので、3枚採用となりました。武部を特殊召喚しても、デッキから特殊召喚できない点は注意してください。

 

  • 不知火の武士

墓地のアンデット族モンスターを誘発即時効果で除外できます。相手ターンでも墓地から不知火モンスターを除外でき、不知火の固有効果を発動できます。宮司を除外すればフリーチェーン破壊になります。さらに、戦闘を行ったモンスターをダメージ計算後除外できるので、相手モンスターを対象をとらずに除外できます。変わり種として、自分の灰流うらら発動に相手が「墓穴の指名者」をチェーンして無効にしようとしてきたとき、武士の効果によって墓穴で対象を取られた灰流うららを除外することで効果を通すことが可能です。これらの性能を考慮して、武士をプレイすると今までと違った動きができると思います。不知火語でリクルートするとき、手札に宮司や灰流うららがあるなら優秀な壁モンスターとして立ってくれるでしょう。除外されたときの効果は、墓地の不知火モンスターを1枚回収する効果です。回収したモンスターを不知火語や転生の陣のコストにできます。

 

  • 不知火の鍛師

S素材に使われたら、デッキから不知火カードをサーチできます。状況に応じて不知火語や転生の陣、燕の太刀、後続の隠者や宮司などをサーチしましょう。除外されたときの効果は、アンデット族モンスターが発動ターン戦闘で破壊されなくなる効果です。武士などの戦闘面を補助できます。

 

  • 逢魔ノ妖刀‐不知火、妖刀‐不知火

不知火のチューナーモンスターで、デッキから持ってこれる関係で1枚ずつの採用です。 逢魔の除外ゾーンの帰還効果が強力で、隠者や馬頭鬼を何度も使いまわせます。妖刀の墓地S効果は、炎神や戦神などの高レベルSモンスター召喚に必要なリソースを節約することができます。

逢魔の効果を使うと、その後アンデット族モンスターしか出せなくなるので、効果を使う前にアンデット族以外のSやリンクモンスターを出さなければいけません。ハリファイバーを事前にリンク召喚することで、相手ターンにアンデット族以外の強力なSモンスターをS召喚できます。

 

このブログでかなり使われているいつものカード達です。

ニゾンビはレベル調整できるチューナーで、かつ、不知火をデッキから墓地に落とせるので、3枚採用です。

馬頭鬼の採用枚数は2枚にしています。馬頭鬼はユニゾンビや武部で墓地に落としたいカードなので、初手に必ず必要ではないからです。とは言え、不知火の柔軟な盤面展開に強く貢献してくれるので、2~3枚は必要かと思います。今回は3枚目の代わりに異次元からの埋葬を1枚採用しています。

牛頭鬼は墓地に送られたとき、コストで墓地のアンデット族モンスターを除外することで手札からアンデット族モンスターを特殊召喚できます。ユニゾンビでデッキから墓地に送れる展開補助カードのため、採用枚数は1枚にしています。

 

  • 灰流うらら、増殖するG

それぞれ3枚採用ですが、対戦環境に合わせて調整・入れ替えれます。不知火テーマだけでは対応できない範囲をカバーできるカードと入れ替えると良いと思います。スペルスピード3の神罠や、手札誘発でフィールドのモンスター効果を無効にできる無限泡影などがオススメです。

 

  • 逢華妖麗譚‐不知火語、不知火流 転生の陣

不知火語は初動の隠者をデッキから持ってこれる理由から、3枚採用しています。手札次第では武士をリクルートして妨害したり、鍛師をリクルートしてS素材にして必要なカードをサーチしたりと、単純なリクルートカードでも用途は様々です。相手モンスターが存在しないと発動できないので、先行では初動とはならずにセットする形になります。忘れがちですが、墓地からも不知火モンスターを特殊召喚できるので、墓穴などの相手が対象を取って墓地を除外するカードを使ってきたときのケアとしても使えます。

転生の陣は隠者の帰還効果を補助できる必殺技のようなフィールド魔法です。発動条件が厳しいですが、墓地から守備力0のアンデット族を蘇生することができます。墓地の不知火Sモンスターやユニゾンビを馬頭鬼なしで蘇生できるのは、転生の陣ならではの強みですね。

 

  • 不知火流 燕の太刀

相手フィールドのカードを2枚破壊しつつ、デッキから不知火を除外できます。不知火の除去の要にして潤滑油です。武部や宮司、ユニゾンビの効果が無効化され、棒立ちになったときにあると助かります。鍛師を素材に炎神や戦神をS召喚して燕の太刀をサーチ、相手ターンで発動してデッキから武士を除外して墓地の隠者を回収、自分のターンで隠者効果・・・、という風に連鎖することが可能です。

 

 ☆エクストラ15

  • 炎神‐不知火、戦神‐不知火

このデッキにおける高打点フィニッシャーです。S召喚条件が厳しいものの、それに見合った性能を持っています。

炎神はフィールドのアンデット族モンスターに戦闘・効果破壊耐性を付与できます。ヴァンパイア・サッカーや武士を維持することに貢献します。

戦神は墓地の不知火を除外して火力をアップします。炎神を除外して6,500打点がこのデッキの最高打点となります。ただ多くの場合、宮司の除去効果を使ったり、武士の回収効果を使った方が有用となります。盤面状況を考慮して選択する必要があると思います。宮司を除外するだけでも打点4,500なので十分だと思います(笑)。

  

  • 妖神‐不知火

自分フィールド・墓地のモンスターを対象を取らずに除外して様々な効果を適用できます。効果処理時にモンスターを除外して効果を適用できるので、効果が無効にならない限り、何かしらの仕事をしてくれる優秀なモンスターです。妖神自信、または、他の不知火Sモンスターを除外することで、相手のモンスターと魔法罠を対象を取らずに破壊できます。また、初動で墓地の武部を除外することで、1ドローと手札のカード1枚を墓地に送れます。誘発や罠を手札に引き込むための重要な手段となります。

 

  • ヴァンパイア・サッカー

アンデット族デッキにおけるドローソースは不知火でも健在です。宮司や不知火語などにより手札を要求されることが多いので、盤面に維持できればとても心強いです。

 

 

展開例

全体の手札の組み合わせによって、大きく展開が左右されます。

下記の組み合わせさえ場に揃っていれば問題無いと思います。

 

隠者+宮司+馬頭鬼=ハリファイバー+サッカー+炎神+牛頭鬼+宮司+1ドロー

このデッキにおける上振れ展開で、相手ターンに炎神とサッカーを残しつつ墓地にレベル4の不知火を送れてブラックローズドラゴンをS召喚できます。シューティングライザー+牛頭鬼+宮司の出す先は、お好みの制圧モンスターにEXデッキを変えることによって、自分なりのカスタマイズが可能。今なら、フォーミュラシンクロンとバロネスをEXデッキに投入して出すと強力かと思います。

  1. 宮司召喚で隠者を特殊召喚
  2. 隠者の効果で宮司をリリースし、デッキからユニゾン特殊召喚
  3. ニゾンビの②の効果でデッキから牛頭鬼を墓地へ
  4. 牛頭鬼で宮司を除外し、手札の馬頭鬼Aを特殊召喚
  5. ニゾンビと馬頭鬼Aでハリファイバーをリンク召喚し、逢魔の妖刀を特殊召喚
  6. 隠者と逢魔で妖神をS召喚
  7. 隠者の効果で除外ゾーンの宮司を帰還
  8. 馬頭鬼Aの効果で逢魔を蘇生
  9. 逢魔の効果で除外ゾーンの隠者と馬頭鬼Aを帰還
  10. 隠者と馬頭鬼Aでヴァンパイア・サッカーをリンク召喚
  11. 馬頭鬼Aの効果で牛頭鬼を蘇生(サッカーで1ドロー)
  12. 牛頭鬼効果でデッキから馬頭鬼Bを墓地へ
  13. 馬頭鬼Bで墓地のユニゾンビを蘇生
  14. 妖神とユニゾンビで炎神をS召喚

 

武部+馬頭鬼=ヴァンパイア・サッカー+炎神+1ドロー

覚えていると便利な手札入れ替え展開の手順です。

  1. 武部を召喚し、デッキから逢魔を特殊召喚
  2. 武部と逢魔で妖神をS召喚
  3. 妖神の効果で武部を除外し、武部の効果で手札の馬頭鬼を墓地へ
  4. 馬頭鬼の効果で逢魔を蘇生
  5. 逢魔効果で除外ゾーンの武部と馬頭鬼を帰還
  6. 武部と馬頭鬼でヴァンパイア・サッカーをリンク召喚
  7. 馬頭鬼の効果で墓地の逢魔を蘇生(サッカーで1ドロー)
  8. 妖神と逢魔で炎神S召喚

 

プレイング

全体を通してプレイが難しいと思います。その場その場で知識と応用が必要なので、かなり使い込まないと勝ちにくいと思います。

 

序盤はサッカー+妖神の布陣か、ハリファイバー+モンスターor不知火語の布陣を敷くことによって、ターンをしのぎます。宮司+不知火語が手札で揃っていれば、武士を出せるようにセットしましょう。その他、燕の太刀や誘発によって妨害します。

 

中盤以降は、逢魔の妖刀や妖刀不知火の墓地シンクロなどを駆使して、フィールドを蹂躙していきます。相手のフィールドに応じて柔軟に変化できると思うので、常に最適解を目指してプレイしていきます。不知火語は中盤以降腐りやすいカードなので、発動できるときに発動しておく状況があると思います。素早い決断をして、相手の動きに合わせていきましょう。最終的に炎神や戦神、クリスタルウイングなどをS召喚し、相手のライフを削っていきます。大型のSモンスターが並ぶとかなり圧巻なので、勝てた時の喜びは想像以上に気持ち良いと思います。

 

弱点は特殊召喚封じと効果無効です。アンデット族デッキに共通してますね。結界像やスキルドレインは黄金櫃や羽根箒を握っていないと苦戦を強いられます。とは言え、無抵抗にやられるわけではないと思います。武士+宮司や燕の太刀を引けていれば、何とかなるかもしれません。

余談ですが、「零氷の魔妖-雪女」は設定・効果ともに、不知火の天敵であります。こちらも、武士の除外効果を付与した戦闘で倒さなければなりません。炎神や戦神で戦闘破壊して墓地に送ってしまうと、餓者髑髏が甦りますからね。

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※戦神‐不知火の効果による攻撃力upのイメージ



 

いかがだったでしょうか?

 

この記事をきっかけに、不知火に興味を持っていただければ良いなと思います。

今回のデッキでは採用していない不知火関連のカードがまだあるので、それらを加え混ぜてもまた新鮮な不知火デッキを楽しめると思います。

 

ただ、最後の強化から期間がしばらく空いているので、不知火テーマ事態が第10期の環境と比べて少しパワー不足に感じるかもしれません(笑)。

以前から言われていた、デッキからフィールドや墓地に不知火モンスターを供給する手段が増えれば、既存のカード効果をより発揮できて強くなるかも・・・と思います。また、アンデット族のパワーテーマであるエルドリッチや儀式要素を含んだヴェンデットと組ませても、デッキの特色がガラッと変わって面白いと思います。

 

最後に、ブログの更新が遅れてしまい、申し訳ありません。

Wi-Fi環境が整っておらず、PCが使用できなかったため遅れてしまいました。

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

次回の更新をお楽しみください。