【多彩な罠で大量展開!!】バージェストマエルドリッチ
今回は、バージェストマカテゴリとエルドリッチを混合したデッキを紹介します。
構築に至った経緯は、新規「バージェストマ・カンブロラスター」を取り入れた妨害罠デッキを作ってみたかったからです!
バージェストマ(バジェ)は6年ほど前に韓国のWP枠で登場し、エクストラパックで日本に輸入されたカテゴリです。イラストは古代の生物がモチーフになっています。メインのカードはすべて罠カードで構成され、共通効果として罠カードの発動時に墓地から通常モンスターとして特殊召喚される特徴があります。
バジェが決闘者の記憶から消えかかっているころ、なんとライトニングオーバードライブで突然の強化をもらいました(笑)。元々、エクシーズ(xyz)で戦っていくテーマですが、リンク2モンスターの登場により新たな強化の可能性を感じました。
どうやって構築していこうかと考えた結果、やはり自分といえばアンデット族。同じく罠カードで戦っていく『エルドリッチ』カテゴリと混ぜてみました。バージェストマエルドリッチ、略して「バジェルドリッチ」。想像以上の仕上がりになったので、ここに書き留めます。
カンブロラスタ―を活かすにあたり、リンクモンスターで強い切り札を探しました。リンク召喚の素材によってカンブロラスタ―を自然に墓地に送り、セットカードを守れる墓地効果を発動できるようにするためです。
リンクモンスターで制圧力があり、バジェと相性が良いモンスターといえば、このモンスターだ !!
バジェがお好きな方、構築や組み合わせに悩んでいる方に読んでいただけると幸いです!
デッキ構築はサイドを考えておらず、大会のセオリーと異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。
何かご質問等があればコメントやツイッターにて答えれます。よろしくお願いします。
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目次
デッキ内容
まずは、主要なカードと投入理由を説明します。カードの詳細については、こちらでカード画像をクリックすると手軽に確認できます。
☆メイン40
- 黄金卿エルドリッチ
このデッキのエースアタッカーです。打点3,500によりデュエルを有利に進めれます。そして、手札にバジェと一緒に捨てることでカードを除去しながらバジェを墓地に肥やせます。また、黄金郷の罠で妨害したり、エルドリクシル罠でデッキからアンデット族モンスターを呼び出せます。特殊召喚時の効果で破壊されない耐性は、後述するトポロジックボマーの全体破壊効果を躱すことができます。 採用枚数の理由は、エルドランドやエルドリクシルでデッキから持ってこれることから、3枚なくても良いと思ったからです。初手にバジェ罠の配分を増やすために、エルドリッチ関連のカードの枚数は極力抑えています。手札に2枚来てしまった場合はディノミスクスの効果で片方は捨てましょう。
- ペインペインター、ゾンビキャリア
このデッキにおける名脇役です。主にオパビニアやアノマロカリスのxyz素材になります。ペインペインターの効果によりエルドリッチと黄金郷罠をレベル2にすることで、バージェストマ罠がなくても罠素材のアノマロカリスをxyz召喚できます。バジェ罠が墓地に足りないとき、オパビニアを出すことでバジェ罠を補充する役割もあり、器用に立ち回れます。ゾンビキャリアは墓地においておけば、xyzやリンク素材の数稼ぎに役立てます。採用枚数の理由は、メインのバジェとの連携がなく手札事故が起きやすいため、それぞれ1枚ずつにしています。エルドリクシルでデッキから引っ張ってこれるので問題ありません。手札に来た場合はディノミスクスの効果で捨てましょう。
- 原始生命態ニビル、増殖するG、屋敷わらし
相手の展開を抑制できる手札誘発です。バージェストマモンスターはモンスター効果を受けないので、ニビルの全体リリース効果を受けません。相手モンスターだけリリースされ特殊召喚されるので、苦労して召喚した下級バジェやアノマロカリスなどを失うことはありません。対象を取らない破壊以外の除去カードなので、3枚採用しています。手札に複数枚来るのが気になるようなら、枚数を減らすかディノミスクスの効果で捨てましょう。
増殖するGはレベル2なので、ランク2xyz素材となれる妨害札です。手札に腐りにくいカードなので、3枚採用にしています。
屋敷わらしはバジェの弱点である墓穴などの墓地除外をケアするために、デッキの余った枠に2枚入れました。うららやうさぎなど、環境や好みで変えて良いと思います。
- バージェストマ・ディノミスクス、バージェストマ・カナディア
バジェ罠の妨害札の中から、厳選してこれら2種を選びました。黄金郷の除去と違って対象を取りますが、1ターンに1度の制限がなく、手札に複数枚あっても困らないです。現代遊戯王はモンスター展開が基本なので、モンスター除去を重視しました。
ディノミスクスの除去効果は除外なので、厄介な墓地効果を発動させることなく処理できます。手札を捨てる必要がありますが、エルドリッチ関連のカードを捨てることによりコストを軽減できます。とは言え、エルドランドでエルドリッチや黄金郷罠をサーチできたり、強欲で金満な壺でドローできたり、ディノミスクスの発動コストで悩むことはあまりありません。表側の魔法罠も除外できるので、マクロコスモスやネクロバレーを見つけたら、直ちに始末しましょう。
カナディアは相手モンスターを裏守備で貼り付けることができ、ディノミスクスと比べてコストがいらないので、手軽に発動できる妨害札です。コンキスタドールのような下準備がいらないので、セットしているときの安心感が違います(笑)。
- バージェストマ・マーレラ、バージェストマ・レアンコイリア
バジェ罠のサポート札の中から、厳選してこれら2種を選びました。デッキの回転率を高めるため、それぞれ3枚採用しています。
マーレラはバジェ罠のほかに、エルドリクシルや黄金郷罠を墓地に送れます。初手がバジェやエルドリッチのどちらか一方に偏りすぎても、マーレラさえあればデッキのコンセプトに近づけることができます。
レアンコイリアは除外ゾーンのカードを墓地に戻せる優秀なカードです。除外されたバジェの他に、エルドリクシルや黄金郷罠を墓地に戻せます。この効果があるおかげで、デッキからの罠リソースが尽きないですね。継続的に罠を発動できる環境が整い、バジェを特殊召喚し続けることが可能です。また、強欲で金満な壺で除外された裏側のウインドペガサスやスカルナイトを墓地に戻せます。例えば、バトルフェイズでレアンコイリア発動時墓地のバジェを蘇生しながらウインドペガサスを墓地に戻すことで、デッキバウンス搭載の壁モンスターを立てるコンバットトリックな動きが可能です。スカルナイトを戻すことで除去札にもなります。墓穴の指名者などで除外されたエルドリッチやゾンビキャリアなどを戻せることにも役立ちます。
- 黄金郷のコンキスタドール、黄金郷のワッケーロ
エルドリッチの罠モンスター達です。コンキスタドールは除去性能が優秀なため3枚採用です。ワッケーロの墓地除外効果は活かせる場面が少ないですが、xyzやリンク素材になりえるので多めの2枚採用としています。永久に輝けし黄金郷は不採用にしています。理由はスペルスピード3のカウンター罠なので、バジェの蘇生効果をチェーンできないからです。このデッキは効果無効のカードが屋敷わらしだけなので、相手の効果発動を通し気味です。不安に感じるようであれば、保険で入れても良いと思います。
- トラップトリック
デッキからバジェやエルドリクシルをセットできます。状況に合わせて変えることができるのは非常に便利です。墓地にバジェが2枚以上あれば、これ1枚でバジェを2体蘇生できます。上記の性能から3枚フル投入です。
☆エクストラ15
- バージェストマ・アノマロカリス、バージェストマ・オパビニア
バジェのxyzモンスターです。アノマロカリスはフリーチェーンで相手のカードを1枚破壊できます。また、自分の場の罠カードが墓地に送られたとき、デッキトップをめくって罠ならセットできる補充効果を持ちます。ゾンビキャリアの蘇生コストで手札の罠を置けば、確定で補充できます。強金で飛ばないように2枚ずつ採用しています。
オパビニアはバジェ罠のサーチとカンブロラスタ―の経由地点です。墓地から蘇生したバジェをそのまま素材にすると除外されてしまうので、オパビニアを召喚して一旦オーバーレイユニットにし蘇生情報を消します。手札に発動できるバジェ罠がサーチしたカードと合わせて2枚以上あれば、カンブロラスタ―からリンク4まで繋げれます。また、xyzモンスターが戦闘を行ったターンにアーゼウスになれるので、サーチして用済みであればアーゼウスを重ねましょう。
- バージェストマ・カンブロラスタ―
デッキ構築のきっかけとなったリンク2の新規です。自分か相手のセットされた魔法罠を墓地に送り、デッキからバジェ罠を持ってこれます。マーレラをセットできればエルドリクシルや黄金郷罠を落とせるなど、間接的にエルドリッチをサポートしてくれます。バジェとエルドをつなぐ大きな懸け橋になってくれる存在です。リンク2のカンブロラスタ―2体でトポロジックボマードラゴンがリンク召喚できます。簡単ですね(笑)。墓地効果でセットカードを破壊の肩代わりにしつつ、トポロジックボマーで全体破壊する盤面の出来上がりです。
リンクマーカーが下向きなので、トロイメアと相互リンクできるのも優秀です。フェニックスで魔法罠を除去しつつ1ドローできます。トポロジックの召喚の準備を万全にしてくれます。カウンター罠や落とし穴など、トポロジックを除去しにくるカードを墓地に送れれば御の字ですね。
強金で裏側除外されても、レアンコイリアで墓地に戻せば羽根箒などのセットカード破壊をケアできます。
- トポロジック・ボマー・ドラゴン、トポロジック・ゼロヴォロス
このデッキの切り札兼フィニッシャーのリンク4モンスターです。バージェストマモンスターはモンスター効果を受けないので、トポロジックの全体除去効果の被害を受けません。リンク先にモンスターが特殊召喚されるたびに、トポロジックボマーはメインモンスターゾーンのカードを全て破壊する効果を持っています。トポロジックボマーを立てたら、相手モンスターの召喚に合わせてトポロジックボマーのリンク先にバジェを特殊召喚する作業が始まります(笑)。かみ合いすぎて「バージェストマ・ボマー・ドラゴン」と敬称するしかありません。
効果の性質上、ボマーは3回以上でゼロヴォロスは1回の発動のため、ボマーの召喚の方がゼロヴォロスよりも優先度が高いです。このデッキでは、エルドリクシルや黄金郷罠でモンスターを特殊召喚することでも効果は起動できます。そして、エルドリッチの墓地効果で手札から特殊召喚したアンデット族モンスターは相手ターン終了時まで効果で破壊されないので、ボマーの効果を受けることなく展開することができます。守備力3,800エルドリッチを立てるも良し、ペインペインターやゾンビキャリアでランク2やトロイメアケルベロスに繋げても良し。相手のがら空きボディーにボマーのキツいブローをくらわしましょう。
展開例
初手の罠の比率によって展開は変わります。レベル2モンスター2体と効果モンスター1体で、トポロジックまで繋げることができます。
下記の組み合わせさえ場に揃っていれば大丈夫でしょう。
①エルドリッチ+黄金郷+ペインペインター=アノマロorトポロジック+紅き血染め
相手ターンからこの盤面で返されたら狙いに行きます。ペインペインターのレベル2変更によって、アノマロカリスやオパビニアをxyz召喚できます。トポロジックへのアクセスは、黄金郷を素材にオパビニアを経由してカンブロラスタ―を出すことにより召喚できます。このとき、カンブロラスタ―の召喚用のバジェが墓地に1枚以上なければトポロジックまで繋げれないので注意してください。
- 黄金郷とペインペインターでオパビニアxyz
- オパビニアでマーレラをサーチ
- 手札からマーレラを発動し、チェーンして墓地からバジェAを蘇生
- マーレラで紅き血染めのエルドリクシルAを墓地へ
- バジェとオパビニアでカンブロラスタ―をリンク召喚
- 墓地の紅きAの墓地効果で黄金郷をデッキからセット
- カンブロラスターで黄金郷を墓地に送りバジェBをデッキからセット
- バジェBを発動し、チェーンして墓地からマーレラを蘇生
- エルドリッチとマーレラで任意のリンク2召喚
- カンブロラスタ―とリンク2でトポロジック召喚
- 黄金郷の墓地効果で紅きBをデッキからセット
②マーレラ+トラップトリック=トポロジック+紅き血染め
このデッキにおける最小消費枚数でトポロジックにつなげるルートです。これにプラスして自分の場に魔法罠が他にセットされていれば、墓地のエルドリッチの効果が発動でき、リンク先の特殊召喚からのボマーぶっぱまで繋げれます。ぶっぱ効果を使ったターンはボマーしか殴れない点は注意してください。
- マーレラの効果でバジェAを墓地に送る
- トラップトリックを発動し、チェーンしてマーレラを墓地から蘇生
- トラップトリックで紅き血染めのエルドリクシルAを除外しBをセット
- 紅きBを発動し、チェーンしてバジェAを墓地から蘇生
- 紅きBでデッキからエルドリッチを特殊召喚
- 返しの自分ターンにマーレラとバジェAでオパビニアxyz召喚
- マーレラをコストに、オパビニアでレアンコイリアをサーチ
- 手札からレアンコイリアを発動し、チェーンしてマーレラを墓地から蘇生
- レアンコイリアで除外ゾーンの紅きAを墓地に戻す
- 紅きAを除外してデッキから黄金郷をセット
- オパビニアとマーレラでカンブロラスタ―をリンク召喚
- カンブロラスタ―で黄金郷を墓地に送りデッキからバジェBをセット
- バジェBを発動し、チェーンしてレアンコイリアを墓地から蘇生
- エルドリッチとレアンコイリアで任意のリンク2召喚
- カンブロラスタ―とリンク2でトポロジック召喚
- エンドフェイズに黄金郷を除外してデッキから紅きCをセット
プレイング
序盤は強金やエルドランドで手札を増やしつつ、罠をセットし相手の展開を妨害します。バジェ罠が手札にあれば優先的に使用し、墓地にバジェ罠を肥やします。
リソースが不足するようであれば、オパビニアでバジェをサーチして回復しましょう。
手札誘発のニビルはバジェの展開を阻害しないので、躊躇なくバジェの蘇生効果を発動できます。また、ニビルの発動にチェーンしてエルドリクシルを発動すると、モンスターのリリースだけ行われニビルの特殊召喚がされず手札に残る状態で処理されます。利用できる裁定はとことん利用し、できるだけリソースを維持しながらゲームを有利に進めていきましょう。
中盤以降は、相手のデッキタイプによって変わり、おそらくバジェの展開が進むか、エルドリッチのビートで2極化すると思います。ディノミスクスやカナディア、コンキスタドールで相手の展開を蓋していれば、エルドリッチを立てて複数のバジェ(攻1,200)と一緒にビートするだけで勝てるときもあります。このとき、可能であればアノマロカリスやプレアデスを出せれると、より盤面が有利になれます。
ただし、相手が展開力の高いデッキだとこっちの妨害リソースが足りなくなってくるので、早めにトポロジックで蓋をするプランに切り替えましょう。バージェストマボマーの制圧力は上述の通り強力で、好きなタイミングでサンダーボルトを打てるようなものです。そして、ゼロヴォロスはゲームが長引けば長引くほど高火力を期待できます。召喚の見極めが難しいですが、ここぞというタイミングで召喚しましょう。
弱点は墓地メタです。採用率の高い墓穴の指名者がエルドリッチの機動性を阻害します。マクロコスモスやネクロバレーなどにも要注意です。
そして、罠の発動にチェーンして蘇生する都合で、相手にスペルスピード2以上のモンスターや魔法カードの効果を発動されると、バジェは蘇生できなくなります。例えば、紅き血染めのエルドリクシルに灰流うららを打たれると、墓地のバジェが展開できない、といった具合です。こっちの罠にチェーンして相手が墓穴を発動したときには、バジェが蘇生しないどころか、墓地リソースまで削られる羽目になります。
いかがだったでしょうか?
この記事をきっかけに、バージェストマを見直していただければ良いなと思います。リンク2のカンブロラスタ―のおかげで、強力なリンクモンスターに繋げやすくなったと思います。今後の強化が楽しみですね。
それと、エルドリッチは相変わらずカードパワーが高いです(笑)。
以前から言われていた、バジェの欠点である蘇生のための罠カード不足がエルドリッチテーマによってある程度解消されたと思います。エルドリクシルを使った後、アンデット族以外特殊召喚できないデメリットには注意が必要ですね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。